ぽかぽか陽気に誘われて天狗岳に登ることにした。天狗は今回が3度目。いずれも渋ノ湯からだ。1度目は10月。家族4人で出かけたが,寒さに震える山行だった。2度目は1月。労山の仲間とテント泊だった。このときは雪の中の登頂で,風も強く,山頂はガスの中。展望は全くなかった。今度こそはと期待して出かけた。
登り初めてしばらくたって,異様に体力を消耗しているのに気がついた。最近2000mを超える山は登っていないからかなと思ったが,そうではなく,ペースが少し速かった。あっという間に黒百合平に着いてしまった。ここで大休止とした。このペースならかなり早く登頂できてしまうと思いながら,アイゼンをつけて出発。しまった雪が気持ちよい。
稜線に出ると風はさらに強くなった。しかし,気温は高く,寒さは感じない。北アルプスはかすんでよく見えないが,天気はよい。
右に西天狗岳が見えてくる。巨大な雪のかたまりに,山頂までのトレースがついている。そこを単独者がゆっくりと登っている。今日は西天狗まで行ってみよう。このときに決心した。
東天狗の山頂は風で雪がとばされ,岩がむき出しだ。360度の展望が広がる。たばこを一服と思ったが,火花が弱く,ライターの火がつかない。仕方がないので,緊急用の100円ライターを引っ張り出して火をつけた。たばこがうまい。
西天狗へと出発。初めての山だ。離れて見るとかなりの急斜面のようだが,実際にはそれほどでもない。トレースを忠実にたどる。山頂は何もない広場だ。ここにテントを張ってご来光を眺めるのも楽しそうだ。でも,風は強烈だろうな。
しばらく展望を楽しみ,下山開始。東天狗,中山峠を通過し,黒百合平で小休止。さらに渋ノ湯まで一気に下る。実に快調にとばせた。しまった雪道は夏よりも快適で歩きやすい。次の雪山は5月の連休だ。今から楽しみだ。
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